ホットワインとは?
ホットワインとは、文字通り温めて飲むワインのことです。
中世の西ヨーロッパで誕生した飲み方だと伝わっています。
最初のうちはワインをそのまま温めて飲んでいたようですが、それでは苦味が強くて飲みづらかったために飲みやすくしようと、酒屋の店主がスパイスを加えて飲むスタイルを思いついたのだとか。
ホットワインという呼び名は和製英語なので、外国ではほとんど通じません。
イギリスでは「モルド・ワイン」、ドイツやオーストリアでは「グリューワイン」、フランスやイタリアでは「ヴァン・ショー』など、様々な名称で呼ばれています。
中でも本場ドイツのグリューワインが特に有名で、クリスマスの季節の定番ドリンクとして親しまれています。
赤ワインをベースに、
- シナモン
- クローブ
- ジンジャー
などのスパイス、
- リンゴ
- オレンジ
などのフレッシュフルーツ、
- 砂糖
- ハチミツ
を加えて温めるのが基本レシピです。
ホットワインの健康・美容効果
ホットワインは、体に良い健康的な飲み物として、日本でも注目されるようになってきています。女性に嬉しい美容効果もいっぱい。
ここからは、ホットワインの健康・美容効果についてご紹介していきます。
冷え性対策になる
冬場だけでなく、夏でも冷房による冷えに悩む人が増えています。
特に、冷え性の人が多いと言われる女性にとって、手足の冷え対策は切実なお悩みなのではないでしょうか。
ホットワインは、冷えた体を芯から温めて血行を良くしてくれます。ジンジャーやシナモンなどスパイスを加えることで、風味が良くなるだけでなく、さらにポカポカあったまりますよ。
美肌効果がある
赤ワインに豊富に含まれているポリフェノールには、高い抗酸化作用があり、お肌の老化の原因となる活性酸素が増えるのを抑えてくれます。
中でも「レスベラトロール」という成分は、シミやシワ、たるみなどお肌の老化を防ぐと言われています。アンチエイジングと美肌効果が得られるのは、女性にとって嬉しい限りですね。
風邪予防になる
冷えは万病のもと。風邪の予防に欠かせないのが、免疫力です。
体の冷えで基礎体温が低下すると、免疫力も低下すると言われています。ホットワインで体を温めて体温をキープできれば、免疫力の低下を防ぐことが期待できます。
また、甘みと香りづけで加えるハチミツにも殺菌作用や抗炎症作用があります。
さらに、ジンジャー(生姜)やシナモン(桂皮)は漢方薬にも使われることも多く、風邪予防にはもちろん、風邪の引きはじめにも効果的と言われています。
眠りにつきやすくなる
就寝時に手足が冷えて、なかなか寝付けないという人は、おやすみ前にホットワインを飲むのが効果的ですよ。
ワインは温めて飲むことで、アルコール分が蒸発して程よいアルコール度数になります。寝付きが良くなれば、睡眠の質も高まりそうです。
消化機能が活性化する
ホットワインには、フルーツやいろいろなスパイスを入れますが、シナモンやクローブには消化促進の他、健胃・整腸効果もあると言われています。
美味しいだけでなく、いろいろなスパイスを入れることで相乗効果も期待できます。薬草酒のような感覚で飲めそうですね。
まとめ
ホットワインは、基本のレシピをお好みでアレンジできるのも魅力のひとつです。季節のフレッシュフルーツを使うのもいいですね。
また、ドライフルーツやジャムを使うと、さらに手軽に楽しめます。
日本では、昔から風邪のひき始めに玉子酒を飲むと良いと言われますが、ホットワインも体が温まるのでおすすめですよ。
心身の健康と美容に、ぜひホットワインを上手に取り入れてみてくださいね。
若い人でもワインを楽しむ方法について紹介しているのでそちらもどうぞ!